アーモンドアイ|歴代最強馬|最強女王|名牝たちの記憶①

名牝たちの記憶
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アーモンドアイ|歴代最強馬|最強女王|名牝たちの記憶①

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アーモンドアイ 最強女王

過去に日本歴代最強馬と呼ばれた幾多の名馬たちが成し得ることができなかった芝G1・8勝の壁。
あの皇帝シンボリルドルフ、世紀末覇者テイエムオペラオー
そして日本近代競馬の結晶ディープインパクトでさえもG1・7勝が限界だった。それを超える牝馬が登場した。

しかもG1過去最高勝利数を2つも上回る芝G1・9勝を成し遂げた恐ろしい最強女王である。

彼女の名はアーモンドアイ

『美人顔の目の形』を意味する馬名を与えられたアーモンドアイ。
その馬名から連想される出で立ちに似合わず並みいる強豪馬を撃破しまくった彼女のまだ新しい記憶――今回はその最強女王の蹄跡を辿りたい。

少女時代

アーモンドアイは、スプリント・マイルのG1を6勝し2013年の年度代表馬にも選ばれた名馬ロードカナロアと2006年のエリザベス女王杯(G1)を制したフサイチパンドラの間に2015年3月10日に生を受けた。

これまでフサイチパンドラの仔は全部で6頭。
どれも見た目が良く恵まれた馬体をしていたが、特に実績を残した競走馬はなく、フサイチパンドラの7番仔となったアーモンドアイの評価もズバ抜けて良いものではなかった。

それは所有することになったシルクレーシングが総額3,000万円(1口6万円)で出資会員を募集した数字が物語っているだろう。

しかし、競走馬は走ってみないと分からないもので海外の獲得賞金を含めると約19億円も稼ぐのであるから、競馬のロマンは尽きることがない(あくまでも単純計算だが、500口で賞金を割ると300万円オーバー。6万が50倍である)

史上5頭目となる牝馬三冠馬

デビュー戦こそ、2着に甘んじたものの、そこから怒涛の5連勝(2歳未勝利→シンザン記念(G3)→桜花賞(G1)→オークス(G1)→秋華賞(G1))で軽々しく牝馬三冠の勲章を手にした。ただ、決してライバル馬が弱かったわけではない。

2歳女王であるラッキーライラックはのちにG1・4勝を挙げる名牝であり、重賞馬ミッキーチャームリリーノーブルなどといった強敵揃いだった。

それでも軽々しく牝馬三冠を成し得たのはアーモンドアイがただ強かっただけと言えるであろう。なお、牝馬三冠はジェンティルドンナ以来、6年振り5頭目の快挙となった。

追突

上記で軽々しくと記載したが、これはあくまでも一競馬ファンの目線であり実際のところ厩舎関係者の並々ならぬ努力があったのは言うまでもない。

元来、アーモンドアイが見せた強さの特徴の1つとして後ろ脚の力強さが挙げられる。しかし、この後ろ脚の強さ故、走る際に踏み込んだ後ろ脚が次に踏み出そうとする前脚にぶつけて負傷してしまう所謂、追突と呼ばれる現象が度々起きた。

また、想像できないくらい薄い爪で落鉄しやすい爪でもあった。

そして、歳を重ねアーモンドアイが成長するたびに後ろ脚も強靭となった。これでは思うように調教できなかったことも多々あった。

しかし、出来が80%と言われた中で秋華賞を制するのだから、まさに文字通りの最強牝馬である。

世界レコードと数々の快挙

アーモンドアイの強さを語るには、もう1つ忘れてはならないことがある。
それは3歳時に走破したジャパンC(G1)だ。芝2400mの走破タイムが驚愕の2分20秒6であった。
これまで過去にオグリキャップホ―リックスが死闘を演じたジャパンCで2分22秒2という破格のタイムを1秒6も上回った。

まさに世界レコードを大きく更新した圧巻のタイムである。

なお、アーモンドアイの凄さはこれだけではない。史上2頭目となる天皇賞・秋(G1)を連覇(もう1頭はシンボリクリスエス)また、ジャパンCの2勝も史上2頭目となる快挙(もう1頭はジェンティルドンナ)である。

なんたる怪物ぶりだろうか。
この数々の快挙は、さすがの日本歴代最強馬たちもお手上げ状態だろう。

超名牝の仔は次世代に受け継がれる

上記のG1・7つにドバイターフ、ヴィクトリアマイルを足してG1・9勝の快挙。
日本の年度代表馬に選ばれること2回、香港で最優秀外国調教馬を受賞、ドバイでも2年連続最優秀競走馬を受賞した。かつて、これほどまでの名牝が存在しただろうか。

そして、史上初となる三冠馬が3頭も集結し豪華な顔ぶれとなった2020年のジャパンCを制したアーモンドアイは、このレースを最後にしてターフに別れを告げた。

今年の冬、エピファネイアとの間に設けた牡馬を出産し、話題となった。アーモンドアイと初仔の牡馬は、早くて2024年にデビューする。

そして、今年はモーリスの仔をお腹の中に宿している。幾多の快挙を達成した日本を代表する名牝アーモンドアイ。

その美人顔が持つ円らな瞳は、この先も日本競馬界の先行きをじっと見つめ、次は競馬ファンに感動を与える円らな瞳を継承する若駒たちをターフに送り出してくれるだろう。

ロードカナロア キングカメハメハ kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
フサイチパンドラ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ロッタレース Nureyev
Sex Appeal

生涯戦績 15戦11勝(11-2-1-1)
主な勝鞍 桜花賞・オークス・秋華賞・天皇賞(秋)・ジャパンC・ドバイターフ・ヴィクトリアマイル


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