シーザリオ|歴代最強馬|良牝賢母|名牝たちの記憶⑤

名牝たちの記憶
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シーザリオ
良牝賢母

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シーザリオ 良牝賢母

300年以上の歴史を誇る米国競馬。

その規模は年間生産頭数2万を超えるほど。これは日本の生産頭数の約3倍である。世界一のレベルといっても良い米国競馬において、かつて日本生産馬が米国オークス(米G1)に勝利した名牝をご存知だろうか。

彼女の名はシーザリオという。

今回は、日米3歳牝馬の頂点に立ち、母としても幾多の名馬を輩出した”ジャパニーズスーパースター”の記憶を呼び戻したい。

期待とは裏腹に

父は言わずと知れたサンデーサイレンス産駒のスペシャルウィーク

天才武豊騎手に初めてダービージョッキーという称号をプレゼントした名馬である。母キロフプリミエールは、米国のG3を勝った実績はあるも近親から目立った活躍馬は出ていない。それが理由となってか、クラブ馬主の募集額は比較的安価なものだった。

しかし、そんな期待とは裏腹にシーザリオはデビュー戦から桁違いの強さを見せるのである。
特に2戦目となった1勝クラスの条件では、のちの重賞馬となるアドマイヤフジダンスインザモアなどを撃破したことで一気に世代のクラシック候補として名乗りをあげた。

クラシック候補も

自身3戦目となったフラワーC(G3)では断然の1番人気に応え重賞初制覇。
迎えた牝馬クラシック第一弾、桜花賞(G1)では主戦の福永祐一騎手が本命候補のラインクラフトに騎乗。これは先約だったため致し方ない部分があるが、結果的にラインクラフトをアタマ差で捕らえずことが出来ず、4戦目にして初の敗北を喫した。

その後、ラインクラフトは長丁場となるオークスでは距離適正が合わないと判断。異例のNHKマイルC(G1)に向かうこととなる。そのおかげでシーザリオにとってのオークスは主戦の福永祐一騎手が鞍上に復活する形となった。

日米オークス

桜花賞、NHKマイルCと史上初の変則二冠を達成したラインクラフトの余韻が残る中、シーザリオはオークス(G1)に出走。鞍上には主戦の福永騎手を背に圧倒的な1番人気に支持された。

しかし、良血馬エアメサイアの前に敗北かと思われたところ、上がり3ハロン33秒3という、とんでもない末脚を披露。
エアメサイアをクビ差に交わして優勝。見事オークス馬となる。これにはエアメサイア騎乗の天才武豊騎手も脱帽するほどの末脚だった。

そして、陣営から次走はアメリカンオークスに出走すると発表。このレースは前年、桜花賞馬ダンスインザムードが挑むも2着だった。シーザリオには、ダンスインザムードの分まで期待がかかった。

初の渡米だったにもかかわらず、レースでは2番人気で出走。最後の直線半ばで先頭に立つと独断場。
結果的には2着馬に4馬身差を付ける圧勝劇を見せ、歴史的快挙を達成。福永騎手とともに『ジャパニーズスーパースター!』と大喝采を受けた。

 

栄冠の代償

史上初の日米オークス制覇の代償か、レース後に繋靭帯炎を発症。秋の秋華賞(G1)を最大の目標にしていただけに残念な形となった。

翌年の復帰を目指した中での春先の調教中に再度、繋靭帯炎を発症。これは炎症が慢性化していることが判明。完治まで1年以上要するとの診断結果の上、引退を余儀なくされた。

こうして、史上初の日米オークスを制覇した名牝シーザリオは僅か6戦5勝という戦績と強烈なインパクトを競馬ファンの脳裏に焼け付け、ターフを去った。

あまりにも早い別れである。

母としての偉大すぎる功績

現役時は史上初の日米オークス制覇という偉業を成し遂げたシーザリオだが、母として残した功績も偉業と呼ぶに充分だった。

◆第3番仔
エピファネイア(父シンボリクリスエス
主な勝鞍 菊花賞(G1)、ジャパンC(G1)
現種牡馬で2021年の年度代表馬エフフォーリア、無敗の三冠牝馬デアリングタクトを輩出。
◆第4番仔
ロザリンド(父シンボリクリスエス
現役時は未勝利ながら繁殖牝馬としてオルフェーヴルとの間に重賞馬オーソリティを輩出。
◆第6番仔
リオンディーズ(父キングカメハメハ
主な勝鞍 朝日杯フューチュリティS(G1)
現種牡馬で重賞馬を輩出。
◆第9番仔
サートゥルナーリア(父ロードカナロア
主な勝鞍 ホープフルS(G1)、皐月賞(G1)
昨年に種牡馬入り。

このようにシーザリオはG1馬3頭を輩出している。
これは、ダンシングキイダンスパートナーダンスインザダークダンスインザムードの母)と
ハルーワスウィートヴィルシーナヴィブロスシュヴァルグランの母)に並んで日本歴代記録のトップとなった。

そして、シーザリオの産駒は、現時点でオープンクラスの6歳牡馬ルペルカーリアと最後の産駒となった4歳牝馬のテンペストが現役馬として走っている。

2021年19歳という若さでこの世を去った偉大な母のため、残された2頭の現役馬には、是が非でもG1を勝ち、母が繁殖牝馬として史上初の”G1馬4頭輩出”といった夢を叶えてほしい。

それが達成された時、良牝賢母シーザリオの母としての地位は、さらなる不動のものとなるだろう。

スペシャルウィーク サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
キャンペンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
キロフプリミエール Sadler’s Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Querida Habitat
Principia

生涯戦績 6戦5勝(5-1-0-0)
主な勝鞍 オークス、アメリカンオークス


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