「3年連続100勝達成」の横山武史騎手…今夏にはJRA通算500勝達成「10年に1人の逸材」と語った人物とは?【週刊競馬ニュース】
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3日間開催となった先週の中央競馬。その3日目となる10月9日、東京競馬場で行われた7R・3歳上1勝クラス(ダート1600m)にて、横山武史騎手が5番人気のタイセイキューティ(牝3、美浦・奥村武厩舎)に騎乗し1着となった。これで横山武騎手は3年連続となる年間100勝を達成した。
「今年は去年よりペースが落ちてしまっているので、ここからさらにペースを上げて去年を超えるように頑張りたい」とコメントした横山武騎手。
確かに昨年は9月24日に年間100勝&JRA通算400勝のダブル記録を達成している。
本人がコメントした”ペースが落ちている”とは、日数にして約14日ほどだが、競馬開催日に換算すれば、約4日間の開催分となる。
年内は残り23日開催。昨年の自身キャリアハイの127勝を超えるとなれば、1開催日に1勝ペースだと間に合わない。
そのため、自身が目標に掲げる128勝以上を達成するには、1日で1.3勝ペースの勝ち星が必要となってくる。
今夏にはJRA通算500勝達成
そんな横山武騎手は、今年の7月29日、札幌競馬場で行われたSTV賞(3歳上3勝クラス)で2番人気だったサンストックトン(牡4、美浦・鹿戸雄一厩舎)を勝利に導き、現役では39人目となるJRA通算500勝を達成している。これは、デビュー7年目・通算騎乗数4505回目での記録だ。
そこで、この数字を現役のトップジョッキーたちと比較してみると、
・武豊騎手(3088戦目)
・C.ルメール騎手(3165戦目)
・M.デムーロ騎手(3171戦目)
・戸崎圭太騎手(3932戦目)
通算騎乗数では、レジェンドやトップジョッキーたちには及ばないものの武豊騎手以外は、JRA騎手としてデビューした時には、既に騎手としても実績を残していたこと考えると、レジェンドは別格として、横山武騎手の凄さが改めてわかる。
ちなみに昨年のリーディングジョッキー川田将雅騎手(4858戦目)と比較すれば、横山武騎手が上回っている。さらに『最多新人勝利記録』を持つ三浦皇成騎手(5755戦目)と比較しても相当早い。
余談になるが、他にも和田竜二騎手(7084戦目)・津村明秀騎手(9308戦目)・古川吉洋騎手(9238戦目)・柴田大知騎手(10535戦目)と比べても一目瞭然だろう。
「10年に1人の逸材」と語った人物とは?
デビューから6年4ヵ月29日で通算500勝達成となった横山武騎手。
これはJRA競馬学校卒業生としては武豊騎手(4年4ヵ月)浜中俊騎手(6年4ヵ月20日)に続く史上3番目の早さだ。
年齢別で見ても武豊騎手(22歳4ヵ月)浜中騎手(24歳6ヵ月25日)に続き、横山武騎手(24歳7ヵ月7日)と何れも史上3人目のスピード記録となった。
武豊騎手の歴史を超えられるように”武史”と名付けられた横山武騎手。
その名付け親である父・横山典弘騎手は「トップジョッキーは、だいたい10年ごとに現れるが、(武史は)それに当てはまる」と過去にコメントしたことがある。
その言葉通り、武豊・福永祐一・川田将雅と『10年に1人の逸材』が、だいたい10年ごとに現れている。その川田騎手とは、13歳差の横山武騎手は“だいたい10年ごと”に当てはまるのではないだろうか。
現在、関東リーディング1位・全国リーディング3位の横山武騎手には、この先も父の言葉通りになるための活躍に期待したい。
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